経理アウトソーシングでコスト削減するための絶対条件

以前、ある社会福祉法人さんから

経理のアウトソーシングの相談がありました。

経理が大変なので、

アウトソーシングを受けてくれる会社を

探しているとのこと。

法人内でやると、慣れていない人もいて

精度も悪く、決められたスケジュールよりも

遅れがちだそうです。

ただ、引受先がなかなかないと仰っていました・・・

その経理アウトソーサーへの希望とは

1.うちの事務所でやって欲しい

2.今のやり方を変えずにそのままやって欲しい

3.社会福祉法人会計に精通している人が良い。

4.今、かかっている人件費よりも安く対応して欲しい

の4点とのことでした。。

私は、それを聞いて

それは、引き受ける会社はないと思いますね

とさらっと申し上げました。

何故だとおもいます?

この法人さんの希望は、要するに

うちの職員(時給1,500円位)では、

なかなかうまく経理業務ができないので

もっと能力がある人(例えば時給2,500円位)を

専属にして、1,000円位でやってくれないか??

そんなことを言っているわけです。

そんな、ありがたい話があれば

みんなお願いするんじゃないでしょうか?笑

そんなうまい話があれば、

うちの事務所も今すぐお願いしたいです。

ハローワークにいけば分かりますが

経理スタッフは時給が高いですよ・・・

まず、コストカットを目的として

アウトソーシングを考えるのであれば、

アウトソーシング会社の利益構造を

考える必要があります。

アウトソーシング会社の顧客への請求額は、

アウトソーシングの人件費+利益です。

ということは、

今と同じ作業を頼んだら

国内で仕事をする前提であれば

今よりも高くなって当たり前なんです。

さらに精度やスピードを上げたいのであれば

より給料が高い仕事ができる人が対応する必要があり

その委託料はもっともっと高くなります。

市場原理からすると当然です。

どうしてもこのようにやりたいのであれば、

日本よりも大幅に人件費が安い国から

人を連れてくるしか手段はありません。

そもそも、アウトソーサーは

どうやって利益を確保しているのか?

それは、次のことで利益を確保しているのです。

・より効率的な方法により、人件費を減らす。

・システムの活用により、人件費を減らす

・様々な能力の人の組み合わせで人件費を減らす。

※一般的な会社では、1人の人が様々な難易度の仕事を丸ごと担当しているのに対して、アウトソーサーは、給料が高く能力が高い人は、難易度の高い部分の仕事を、給与が低く能力が低い人は、単純作業を担当する仕組みになっている。

つまり、経理アウトソーシングで、

今よりも安いコストでやって欲しいのであれば

仕事のやり方をアウトソーサーに任せて、

相手の事務所で作業をしてもらうことが

絶対条件だということです。

そうでないと

損失を垂れ流し資金流出する必要がある会社とか

北朝鮮の出先機関で会社を装う必要のある秘密組織とか

すごくすごくすごく特別な事情がないと、

先ほどの社福さんが希望する条件のアウトソーシングを

引き受ける理由がないんですよね。

こういったご相談をいただく度に思うのですが・・・

経理の合理化やアウトソーシングなど

普段やっていないことを

時間をかけて社内で考えても

成果が出にくいと思います。

プロの方へ早めの相談をお勧めします。

ちなみに、経理アウトソーシングは、

経理サポート会計事務所でも

承っております。

経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。