税理士は開業した方が良いのか?

コロナ騒ぎで大変な時だというのに、

知人の税理士から、

コロナ騒ぎが落ち着いたら

独立しようと思ってるんだけどさ、と

相談がありました。

会計事務所業界は平和ですね

相談者への回答も兼ねて

私が開業税理士になってよかったと思うこと、

大変だと思うこと、今課題だと思うことを

書いてみます。

【良かったと思うこと】

〇自分の仕事へのポリシー大切にできる

私は、クライアントを支え、喜ばすというのが

仕事をする目的になっています。

※もちろん、料金は頂きます

おごり高ぶって、唯我独尊的に仕事を進める組織は

私のポリシーに合わないです

〇高いクオリティーの仕事ができる

自分の納得いく仕事ができるので、

毎回満足感が高い仕事ができます。

〇自分を律して仕事ができる

直接私への業務依頼は、

私に仕事をしてもらいたいから仕事がきます。

仕事が来るも自分への評価

仕事が続くも自分への評価

仕事が断られるも自分への評価

クレームが来るも自分への評価

当たり前ですが、

人のせいにする余地はありません。

すべて自責です。

大きな職場に属して仕事をすると

必ずしも、そうは考えられません。

実際は自分(たち)が悪いんですけどね。

言い訳できない環境で

自分を律して仕事ができることは

とてもいい環境だと思います。

【大変だと思うこと】

〇とにかく毎日忙しい

目の前の仕事以外でも、

やってもやっても仕事がたくさんあります。

管理部門がある訳でないので、

少人数で雑用から全てやらなければいけない

という事情もあります。

一方、これだけ忙しくなるのは、

いろいろ声をかけてくれる人がいるからなので

とてもありがたいと思います。

【最大の悩み】

私に万が一の不慮の事故などあると

クライアントが皆とても困ります。

また、業務が集中することで、

キャパオーバーとなり、

泣く泣く新規の仕事を断らざるをえない

という事態が発生します。

(すでに時々発生しています)

そうならないように、早いタイミングで

私と同じ感覚を持つ優秀な税理士の数を

増やすことが絶対必要だと思っています。

ただし、能力の低い専門職を仲間に入れるのは

烏合の衆の集まりになりかねないので

絶対に避けなければならないと思っています。

難しいです。

こう並べてみると

結局、いい仕事をするためには、

開業するかしないかではなく、

いい仲間と全力でチャレンジできる仕事環境が

あるかないかなんだと思います。

そんな訳で、開業したいという知人の税理士には

無理に独立することないと思うよ。

でも、今いる職場の環境が良いのであれば・・・

今の職場の経営者を信頼できるのであれば・・・

そのまま働き続けるのも

それも一つの手段じゃないかなと

アドバイスしました。

経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。