なぜ、経営者は縁起を担ぐのか?

過去のお客様のことを思い出すと

思いのほか、経営者の方は、

縁起を気にする方が多いです。

数字(8)や縁起の良い日、人の名前など

気にする方はすごく多いとです。

これまで、その理由がさっぱりわかりませんでした。

恥ずかしい話ですが、やっと最近になって、

何故、経営者は縁起を担ぐのか?ということが

分かってきました。

経営者になるということは

雇われているときには考えなかったことまで

いろいろ考えるようになります。

最近、思うのですが

上司によるパワハラや

無理やり仕事を押し付けられて嫌になって

退職社員が大量にいるなんて話を聞きますが、

傍若無人にふるまう人は、自分の会社じゃないから

つまり、他人事だからできると思うんですよね。

いつも安全地帯に居続けられる会社の社長ならともかく

先行き不明な時代に生きる経営者であれば

そんなことは、自分の会社であれば絶対にできません。

経営者であれば、

社内のこと、社外のこと、サービスのこと、お金のこと

様々な悩みが、常時存在することとなります。

そうなると、必然的に真剣に悩み、

あらゆる問題に対峙しなくてはいけなくなります。

経営者に縁起を担ぐ人が多いのは

ありとあらゆる手を尽くしても

不確定な状況の中で

後戻りできない決断をしないといけないことが

多いからなんじゃないですかね。

日本の歴史では、

命のやり取りをする戦国時代から

縁起を担ぐということが多く見られます。

例えば、武田信玄は、出陣前に

打ち鮑、勝栗、昆布を食べる儀式を

熱心にやっていたということで有名です。

恐らく、サラリーマンの身分ですと

ノーリスクで給料をもらえるので

そこまで波乱万丈の生活をしているわけではないので

縁起について、考えることもない

ということではないでしょうか?

でも、よく考えるとサラリーマンの身分が安泰なのも

日本の歴史の中で、ここ50年位だけです。

過去の日本の歴史でも幕末など、

サラリーマンが大変な時代も多く

現代でも、いつそうなってしまっても

不思議ではありません。

そうなると、縁起を担ぐ人が

また、世の中にあふれるようになるんでしょうね。

でも、縁起を担ぐということ自体、

人事を尽くして天命を待つという感覚と同じで

悪いことではないと思うのです。

私も、毎日、やれることは全力で取り組み、やり抜いて

あとは、縁起を担ぐ!というルーチンを

続けたいと思います。

経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。