できると思った瞬間に成長が止まる

先日、茨城県の鯨井会計さんの

種徳会新春経済講演会に行ってきました。

そちらで、ソウルオリンピック銅メダリストの

山口香さんの講演を聞いてきました。

初心に帰らなければいけないと反省しました。

人間は、「できる」と思った瞬間に

成長が止まります。

山口さんの講演では、

最近、陸上で底の厚いシューズの利用が

話題になっていますが、

もともとの基礎力がなければ、

そんな靴を履いても履かなくても関係なく

高い基礎力が前提ということを強調されていました。

そして、実際にはその基礎力が未熟な選手が

多いということを仰っていました。

基礎力を上げるためには、

自分を客観視して、分析し、

弱点を修正することが必要とのことです。

その通りだな~

人間ちょっとうまくなると

できる感覚を持ってしまい、

自分を客観視できなくなりがちです。

私の場合は、山口さんがお話しされているような

レベルではないですが過去にこんな経験があります。

私は、大学生の時に基礎スキーにハマっていました。

年間通して狂ったように練習していました。

できることなら、スキーを職業にして

暮らしたいなと思っていました。

(しなくてよかったです。)

冬は、大会や所属クラブの合宿以外の時は

八方尾根スキースクールのインストラクターとして

過ごしていました。

八方尾根スキースクールは、

国内で一番レベルの高いスキー学校で

当時所属しているインストラクターの3割くらいが

全日本スキー技術選手権に出場していました。

八方尾根スキースクールのインストラクターは、

アマチュアレベルのトップ集団な訳です。

当然、所属インストラクターもそれを自覚しています。

当時の八方尾根スキースクールの1級は、

合格率は3%位。

指導員などの資格を持つスキーヤーでも、

八方尾根の1級を受験すると殆ど落ちます笑

(それが良いかどうかは別問題ですが・・・)

そんなスキースクールの所属インストラクターが

当然、下手な訳はありません。

あるときに、スキースクール内の研修で

同じくスキースクール所属の

某有名国内トップスキーヤーの方から

ご指導頂く機会がありました。

(今でも人気のある方なので名前は伏せます)

凄かったですよ・・・・・

実技なしで、F=ma、F=μN などという

物理学の講義が3日間延々と続き・・・

(拷問です・・・)

そして、最後に・・・

「いろいろと講義してきましたが

私ですら、いつもパラレルターンは

できません。

あなたたちでは絶対に

一生できることはないでしょう」

と言われて研修が終了しました。

衝撃の幕引きです・・・

※パラレルターンとは、両足のスキーを平行にして

ターンする技術

ちなみにスキー指導においては、

極めて早い段階から

パラレルターンを教え始めます。

早ければ、始めてから数日後に指導が始まります。

多分、スキー経験が10日もある方は

パラレルターンができると思っています。

ましてや、この講義を聞いている指導員で

自分がパラレルターンができないと思っている人は

いなかったはずです。

国内トップスキーヤー自身が

パラレルターンができないと思っていることは

相当の衝撃でした。

でも、この辺りの認識の差が

トップスキーヤーになれるのか

全日本出場レベルで終わるのか

の分岐点なんでしょうね。

ところで、

「税理士だから税務がわかる、税法がわかる」

そんなことは、絶対ありません。

私は、「自分は〇〇ができます」といっていて

できる人に出会ったことはありません・・・

多分、できると思ってるから

努力しないのでしょう。

謙虚に自分を客観視して、分析し、

弱点を修正し続けないといけないです。

人生修行ですね。

初心に帰って、自分を律して、

努力し続けたいと思います。

経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。