なぜ会計事務所が崩壊するのか?

税理士業界は、人手不足だと言われています。
業界全体として、税理士受験生が少なくなり、税理士専門学校の主催する就職説明会の規模も小さくなってきているので、採用難であることは、間違いありません。

でも・・・・・・
中規模でも小規模でも採用がうまくいっている会計事務所はたくさん存在します。
当事務所もありがたいことに、うまくいっている一つかと思います。

税理士業界の場合には、他の業界と違って、就職する前は、税理士専門学校などの特定のコミュニティーに属しているので、応募者間での応募先についての情報共有がされ易い環境です。求人サイトの企業評価書き込みだけでなく、簡単に実際に在籍している社員のリアルな声を聞くことができることが多い。

最近、働きやすいと評判の会計事務所に応募者が殺到し、そうでないところは、大手であっても応募する人が少ないという激しいギャップが出ています。

そのため、表面的な採用プロモーションをしても限界があり、在籍する社員の満足度を高めていくことが、大変重要だと思います。

この業界では、労働問題をもみ消したり、就職サイトの掲示板の書き込みを気にして消して貰ったりしても、採用にあたっては、まったく無駄なのです(ちなみにこういう事実も業界内にすぐに広がります)。

社員が会社を辞める要素として
1.経営陣の要素
2.仲間の要素(良い仲間がいるか)
3.仕事の要素(好きな仕事、遣り甲斐のある仕事)

の3点あり、このうちの2つの要素が失われると、辞める可能性が極めて高くなるという話があります。

逆に満足度を高めるためには、この3要素を強くすることが大切です。

でも、会計事務所の場合は、3の「仕事の要素」については、どこでも大して変わりません。仕事は自分で取ればいい話ですので。

そうなると経営陣が、働く環境・仲間について真剣に考えていく組織のみが、十分な人員を確保でき残っていくこととなるでしょう。

会計事務所運営には、経営者の利己的な心の動きをどう抑えるか、が重要な時代が来ています。

これは、会計事務所業界だけではなく、就労人口が減るステージでは、どこの業界も同様なのではないでしょうか。

リーダーの生き方、考え方、思いが、組織や集団の在り方を決めます。自らの心を磨き人格を高める努力をしていきたいと思います。

本日のブログは自戒を込めて。

経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。