大規模会計事務所と小規模会計事務所は、なぜ迫力が違うのか?

なんだかんだ言って

大規模会計事務所と小規模会計事務所は

迫力が違います。

大規模会計事務所のメンバーは、

圧倒的に能力があり、勢いがあるイメージがあります。

実際は、そんなことはないのですが・・・

なぜ、そう感じるのか、考えてみました。

私は以前、大規模会計事務所出身で

部門責任者をしていましたが、

起業して小規模会計事務所を経営しているからといって

退職した瞬間に能力が落ちた訳ではありません。

大規模会計事務所の実情は、

中のメンバーが、情報共有している訳ではなく

概ね、個々バラバラに仕事をしており、

仕事のできる人は、ごく一部です。

でも、大規模会計事務所は、集団として能力があり、

勢いがあるように見えてしまうんですよね。

それは、なぜか??

私が、起業して感じたのは

信じて契約してくれるクライアントへの感謝です。

彼らは、私の今までのキャリア・実績・能力を知らず

期待値だけで、契約いただいています。

私は、クライアントへの恩返しのつもりで働いています。

そのため、自分にアドバイスをするつもりで考え

最適だと思うアドバイスをしてます。

自分事だと思うからこそ、悩むことも多いです。

正直、歯切れが悪いこともあります。

あれ!?

自分はこんなに決断するの遅かったっけかな??

なんて思うことはしょっちゅうです。

前職にて、従業員だったときは

こんなことはありませんでした。

一方で、大規模な組織だと、

会社の方針を決定する経営陣は、

基本的にクライアントの顔が見えません。

そして、働く人たちも、経営陣の決定した方針について

仕事だからという理由で・・・

社命だからという理由で・・・

効率的だという理由で・・・

ノルマを達成しなければいけないという理由で・・・

時間がないという理由で・・・

〇〇さんの指示だからという理由で・・・

あまり考えずに、言われた通り

忠実に実行してしまう人がほとんどな訳です。

言い換えると、他人事だと割り切れるからこそ、

あまり深く考えず、自信満々にふるまい

えっ、今時こんなこと提案して、後はどうするの??

みたいなことでも、

スパっと言えてしまうんですよね。

思えば、私も前職の従業員だったときは

組織の売上目標のために、

クライアントに契約を迫ろうとまでは考えませんが

専門職として、回答が間違っていないかどうか、

というレベルでしか、物事を考えていませんでした。

要は他人事です。

反省です・・・。

大規模会計事務所の経営者はサラリーマンですから

クライアントのことも所詮他人事

どうなろうと、知ったこっちゃありません。

一方、小規模会計事務所の所長は、事業主ですから

クライアントへの感謝は強く、

そして、その気持ちは、

その事務所のスタッフに伝播します。

でも、これは困ったことだと思うんですよね。

クライアントのためには、

小規模会計事務所の方が良いのでしょうが

クライアントはそんなことはわかりません笑

実は、税法において著名な先生(税理士)の殆どは

小規模会計事務所の所長なんです。

そういった方々が、ビジネスで成功しているかというと

私には、決してそうとは思えないんですよね。

他人事だと割り切れず ガツガツ行けないのは、

小規模会計事務所のビジネス上の弱点だと思います。

経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。