昨日、経理業務は、経理アウトソーシングよりも
社内の業務改善をして、RPAを入れる方が
良いと書きました。
今日は、その続きを話していきます。
こういうと驚く方が多いのですが
そもそも、経理や会計をやっている人が
数字に強いということはありません。
ここで私が言う「数字に強い」とは
ただ、単に正確に数値を集計できるとか
ルール通りに枠に入れられるとか
そういうことではありません。
財務諸表を見て、
ビジネスモデルを理解できる能力
財務構造の重要なポイントが分かる能力
どうすれば、利益が出せるのかわかる能力
そういった類いのことです。
そもそも会計事務所にいる人たちの多くは
クライアントのビジネスモデルを研究していません。
興味はない人が多いです。
研究のためには、業界やその業界ならではの
会計税務の解説本を読んだうえで、
都度、実地でクライアントに聞くしか
方法はありません。
そんなことをする人は、
会計事務所において極めて少数です。
ここで、本題に戻り、利益拡大の観点から
会計をどう経営に役立たせられるか考えてみます。
月次試算表や経営に重要な指標を
早くまとめるメリットは、
それに基づいて、具体的な行動に移すか
決定できることにあります。
早くて、役に立つ情報じゃないと意味がありません。
そう、ポイントは「役に立つ情報」です。
例を挙げると、
ダイエットをしようとする人が欲しい情報のひとつは
毎回の食事の内容と毎日の本人の体重の推移です。
それが、家族全員が食べた食事の内容や
家族全体の体重合計の推移で集計されていたら
なんの役にも立ちません。
いいですか?
そもそも、クライアントの業務に興味がない
税理士会計士に経理業務を丸投げで頼んでも
利益拡大に役に立つ会計情報なんか
出てくる訳ありません。
一番活動にあたり重要な情報は、
経営者が自分で考えるしかありません。
しかも、一番重要な情報は
一度決めたら同じではないはずです。
だから、状況の変化に柔軟に対応が可能な
RPAを使って自社が役に立つ会計情報が作れるように
工夫すべきなんです。
企業の規模が大きくなると
会計の仕組みに拘る会社が多いです。
何故かというと、事業規模が大きくなればなるほど
日常の活動がどのように
会計情報にリンクしているか分からなくなり
今後どのように動けばいいか、
判断できなくなるからです。
例えば、会計情報を、部門やプロジェクト、
サービスごとに分けることで
現状がわかるようになります。
そして、そういった情報と、
日常の活動を照らし合わせることによって
初めて今後の作戦が立てられるようになります。
ちなみに、経理サポート会計事務所の会計税務部門は
部門の売上増加額と外部の方との接触数・相談数が
相関関係にあると分析しているので
この数字を早いタイキングで
現状の2倍にすることが短期目標です。
売上増加はあとからついてきます。
時々、自社の財務諸表に興味がない
経営者の方がいますが、
経営者にとって興味が持てない会計情報は、
なんの意味がありません。
経営者自身が興味を持てる会計情報を
スピーディーに得られる仕組みは
自社で作るべきだと思います。
できなければ、外部からアドバイザーを
入れればいいだけなのですから。
経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。