経理アウトソーシングより社内の合理化がいい理由

殆どの会社にとって、経理アウトソーシングは

コスト・生産性面から言うと、正しい選択でした。

そう数年前までは・・・

その理由を今回解説します。

念のため、アウトソーシングと言っても

派遣スタッフがやっているような

アウトソーシングは元々ダメです。

なぜなら、もう一度チェックが必要だからです。

そこで、人件費がかかります。

納品されたものが、そのまま税務申告出来たり

監査法人に見せたりできるレベルでないと

関与する人と時間が増えるだけです。

つまり、一番ダメなアウトソーシングの典型は、

社内の業務をそのまま、

アウトソーサーにやらせるパターンです。

① アウトソーサーのコスト

② 社内のチェックするコスト

③ 社外の税理士等のコスト

が、かかるので、トリプルコストになります。

それを、税理士がアウトソーシングを引き受けることで

1回分のコストで済むので有効だった訳です。

税理士のコストは高くても

1回で終わるからメリットがあったんですよね。

ところが、こういったサービスを

提供できる経理アウトソーサーが

元々数が少なかったという事情があります。

関東圏でも、有名どころは、

社員数百人規模の数社しかありません。

また、近年の勤務税理士の採用が

極めて難しくなったことや

経理人材の人件費高騰、

アルバイトスタッフの採用難の影響で

アウトソーサー側が十分な人員・能力を

確保できなくなりました。

つまり、今現在、アウトソーサーが、

数年前と同じ条件・品質では

仕事を引き受けてくれない状況です。

一方で、急速なRPA技術の進展があります。

経理を外に出さなくても、

ソフトウェアロボットが24時間365日

人の代わりに仕事ができる時代になりつつあります。

そうなると、外に出さなくても、

経理の業務改善と

ソフトウェアロボットの導入さえすれば

経理を社外に出す必要はなくなっちゃうんですよね。

この説明を読んでいただいた方で、鋭い方は

では、アウトソーサーが

RPAを使うようになればいいのでは!?

と考えたのではないでしょうか。

その通りです!

ただし、RPAを経理のアウトソーサーが

顧客の期待に応えるために

RPAを社内導入しようとすると

次の問題が生じます。

1.「経理」という本業でのリストラを

しなければならない。

2.従来からの顧客の価格の引き下げ

3.一定数のSEの確保

4.顧客業務の定型化

これを全部行う必要があります。

仕事の仕方を変えながら同時に人を減らし、

価格を下げるというのはかなり難しいです。

特に人望がなく、組織を牽引できない経営者が

これをやった場合、一瞬にして組織崩壊します。

これらを、現状の経理のアウトソーサーが

実行するのは困難です。

ということで、現状では、

経理の人手不足と運用コストの削減のためには

社内で合理化し、RPAを入れるのが一番です。

企業規模によっては、

年間1千万円以上のコスト削減になります。

興味がある方は、是非お問い合わせください。

経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。