昨日、20年ぶりに会った大学の先輩と
ワインバーに行ってきました。その中で、
「税理士は頼りにならない。」
ということを言われました。
ちょっとドキドキしました・・・
その方は、学生の時に起業して成功し
いくつかの会社を経営しています。
顧問の税理士に事業承継関係のことを聞いても
「それは専門ではないので・・・」なんて
逃げてしまうとのことが多いと言っていました。
残念です・・・
一方で、質問されている税理士に
同情する気持ちにもなりました。
話を聞くと・・・
その先輩は、
今までの税理士に質問(特に未来の相談)すると
回答が、本当にそうなの?
と感じることが多いそうです。
そのため、質問の回答に対して
・それはどの条文で決まっているのか
・判例や裁判例はどうなっているのか
(全部印刷して見せろ!!)
など言っているとのことです笑
そんなことを毎回言われたら
逃げたくなるのも分からないでもありません笑
税理士は、計算するのが自分の仕事
と思っていることが多いので
良く勉強している税理士でも
計算ルールや評価の仕方に関して興味を持って
勉強している人が大多数です。
判例や裁判例を出せと言われても
そもそもDB会社と契約していない税理士も
多いのではないでしょうか?
※経理サポート会計事務所はLEX/DBを使っています。
税法は、特段の規定がない限り、
市民生活の場において行われた
法律行為を前提として適用されます。
そのため、当事者が適切に・有効に設定した
法律関係を前提にして
課税関係を考えます。
例えば、AさんとBさんが
相互に売買したというのが正しい法律関係であれば
それを課税庁が交換だといって処分することはできないのです。(東京高判平成11年6月21日)
いいですか?
なにを言いたいかというと
税法の適用前の私法の法律関係が
そのまま税法に当てはまることになるので
法律が分からない税理士は、
過去の事象を計算することはできても
未来のことに対して判断することは
絶対に無理できません。
なぜなら、計算や評価のルールを突き詰めても
適用できそうなパターンは予想できますが
それを実際に当てはめられるかどうかは
法的評価を伴うからです。
実際に会計事務所の現場を考えられると
過去に起きてしまったことを調べるのは
新人でもできますが、
未知の未来のことを判断するのは大変なことです。
できるのは、大手会計事務所でも
上位10%もいないんじゃないでしょうか?
頼りにならないな~
と言われないように勉強する
いいきっかけになりました。
日々精進です!
経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。