税金が本当に得になる方法

最近、開業医のための

ハッピーリタイアメントセミナーを

多くやっています。

このセミナーでは

退職金の現物支給などで

退職所得の効果を最大にするという

話などしています。

参加いただいた方からの

よくある質問(お願い)は、

「すぐ退職することが決まってるんだけど、

今すぐやれることを

最大限にやって欲しいのですが・・・」

というものです。

私は即答で

ごめんなさい!できません!

とお答えしています。

問題のない税務処理をするためには、

ストーリーが必要になります。

そして、その筋書きに従った取引に

なっていることが大切です。

ストーリーと発生している事実に整合性があると

説得力がでてきます。

それが、事実認定です。

そして、そのストーリー作りは

時間がかかります。

税務調査で、この取引の目的はなんですか?

と問われ

「節税目的です」「繰延目的です」というのは

国家に対する挑戦です。

仮に行為計算否認規程(法人税法132条、132条の2)

の要件を満たさなかったとしても

私法上の法律構成による否認とか

大げさに言うと権利濫用法理の適用とか

法人格否認の法理の適用とか

課税側からすると

否認するための勝負ネタは色々ある訳です。

いいですか?

やりたい税務処理があってこれを通したい場合

問題のないストーリーを作るしかありません。

そのストーリーを作るのは時間がかかります。

また、筋書きに一定の時間がないと

整合性が取れないものもあります。

つまり、今すぐ何かやろうとして

できることは、ほぼありません。

数年はかかることが多いです。

何を言いたいかというと

税金で得をしようとするのであれば

一緒に考えてくれる税理士と二人三脚で

長い時間をかけての実行が必要です。

もちろん飲み屋での与太話的な

すぐできる節税話は、

どんな税理士でもできますが

すごく得をしようと思うと、

必ず計画と時間が必要なのです。

スキームが組める税理士と

常時付き合うことが大切です。

困ったときに急に誰かに頼んでも、

対応は不可能です。

そうなると、

・報酬の安さで税理士を選んだ

・知り合いが税理士だったのでお願いした

・いい人そうだからお願いした

という観点の税理士選びからでは

いいパートナーに出会うことは

まず難しいでしょう。

専門家の能力は、人によって差があるので

できる人に継続的に頼まないと意味がありません。

そんなわけで、いい税理士に出会え

付き合うかどうかは、

経営者にとっては

運命の分かれ道になると思います。

ちなみに、今日のブログの

ストーリー作りのくだりが良く分からない

同業者(税理士)の方は

「民事訴訟における事実認定」(司法研修所)を

読んでいただくと

私の言っていることが

良くわかると思いますよ。

経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。