人手不足と働き方改革

昨日、働く人が集まらなくて困っている

と相談がありました。

気が付くとそんな話ばかりです。

10年くらい前までは

小さな会社の採用もより取り見取りだったのが

急に応募が少なくなりました。

応募が少ないということは

人の能力を妥協しないといけないということなので

レベルは必然的に下がってきます。

実は、会計事務所もまったく同じ状況です。

さらに、最大の問題は「働き方改革」です。

今までは、どんな難しいと思えたことでも

気合と根性で働くことで

なんとか乗り越えてられましたが

法律的にできなくなりました。

これは税理士にとってすごく大変なことです。

恥ずかしい話ですが、

私は、会計事務所業界に入って

10年以上の期間にわたって

朝から夜まで、ほぼ休む日もなく

馬車馬のように働き続けてきました。

正直、夏休みとか、連休とか

ここ3年くらい前まで

取ったことはありませんでした。

私は前職の勤務先のトップが

「入社してから5年間土日も働き続けることで

一流になれる」

と言っていることを真に受けて

「ふ~ん そういうものか」と思い

その通りに過ごしていました(バカですね・・・)。

周りの社員が出勤しないなと思ったら、祝日だった!

なんてこともしょっちゅうです笑。

そして、少し仕事ができるようになってくると

仕事の領域やレベルがどんどん高くなり

その仕事を乗り越えるために

さらに働くことを繰り返してきました。

そんな感じで15年位経つと

やったことがない仕事であっても

会計・税法に関することであれば

殆どの問題について

人に頼らず自分で考えて

適切な答えを出すことができるようになりました。

同業者の税理士からも

さまざまな相談をされるようになりました。

私の認識している

仕事のできる税理士は、

多かれ少なかれ

似たような生活をしている人が多いです。

そんなことをしなくても

仕事ができる人は

全体の1%位でしょう。

ちなみにそういう人は

税務が趣味の領域です!!

電車で判決文読んでニヤニヤして

飲みに行っても条文広げています・・・

周りから見て明らかに危ないです !!

実は大手税理士法人であっても

仕事のできる人は上位10~20%程度で

他の人は正直頼りになりません。

(大学病院の医師みたいですね笑)

クライアントから見ると

分かりにくい(分からない?)と思いますが

能力には天と地ほどの差があります。

仕事のできる税理士をどうやって育成したらよいか

深刻な課題です。

いいですか?

採用難と育成の問題は、

会計事務所だけの悩みではなく

全ての企業共通の課題です。

何故なら、今までの成功体験を

なぞれないのですから・・・

今までのことを再現しようとしても

人は逃げていくだけです。

「できないのは、やる気がないのか、能力がないのかどっちなんだ!両方か?」

「そんなこと普通できるだろ!」

なんて、マネジメントだと会社が崩壊します。

これからは人が逃げる企業は衰退し、

人が集まる企業の繁栄が加速します。

さて、経理サポート会計事務所の話ですが

どうやって、新しいメンバーを

短い時間で戦えるようにしていくのか?

そんな中、私が努力していることは・・・

社内のメンバーに対して、ストレスを与えて圧迫して

仕事をさせないようにしています。

自主的に考えてもらって

良いとおもう方法で進めてもらい

最低限のフォローを入れつつ進め

終わったら反省会をしています。

質の高い成功体験を積んでもらうことで

少ない時間で業務レベルを

上げようとしています。

でも時間が凄くかかる・・・

果たしてこれでいいのか?

試行錯誤です。

私が思う最適解を

本人が考えることなく押し付けても

同じ作業は速くできるようになりますが、

業務の質は上がらないんですよね。

作業マシーン育成ならこれでいいんでしょうが・・・

経理サポート会計事務所は

一人事務所ではありません

規模を拡大していきます。

目の前の仕事以外でも悩みがいっぱいです。

毎日挑戦は続きます!

経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。