会計事務所にとっての創業マーケット

ある税理士向けセミナーで、会計事務所向けコンサルで有名な会社の方が、税理士は「創業マーケット」を攻めるべきという趣旨で、こんなことを言っていました。

「若手の税理士の先生は、経験がないので税務の仕事が不安かもしれません。でも安心してください。」

「起業したての会社であれば、税務の知識は使うことはないですし、お客さん側もわからないので心配することはありません」

「起業される会社の社長も若いですので、一緒に成長していけばいいのです。」

これは酷くないですか??

確かに開業税理士の中には、少しの業務経験がないのもかかわらず独立したり、そもそも会計事務所の経験がないのに独立する人も一定層います。

業務未経験税理士の独立は、同業者としてすごい勇気だと思いますが、これでは、スタートアップ企業があまりにもかわいそうだと思います。

ところで、私たちの周りには、スタートアップ企業が多くいます。そこで集まりで、この話をしたら。。。

N社長

「ところで、創業したての会社は顧問してくれないの?」

「こちらから営業はしないけど、頼まれればやりますよ」

N社長

「じゃ、お願い!!」

「早速なんだけどさ、パキスタンに支払するときの源泉どうしたらいいんだろ?」

急に、国際課税来ました!!!

スタートアップでもややこしい税務の仕事はあるものですね。

せっかくやるならばと思い、創業マーケットをやっている会計事務所のWEBページを何社か見てみました。

驚くことに、スタートアップ企業に対して「節税」をテーマで上げている会計事務所があるのです。

自分たちの会社が、スタートアップなので感じますが、はっきり言って、スタートアップには、そんなことよりも生き残るために利益を出すこと、資金繰りが最も重要です。

ちなみに知人のドクターは、足専門なんですよ。

当直で頭を打って救急車で運ばれてきた患者に対して

まず、足を見たそうです。

そうしたらナースに

「先生!そんな場合じゃないでしょ」

と怒られたとのこと笑。

なんとなく、気になって足を診てしまったらしいです。

自分の興味があることではなく、相手が必要なことをやるように心がけたいものです。

節税よりも安心して仕事ができるように、適正に利益が出せる決算の指導をして欲しいものです。会計事務所の指導で会社潰れたら、洒落になりません。

【編集後記】

ところで、こんな経験をしたので、スタートアップ企業に対して、税理士としてきっちりフォローするのも社会貢献活動のひとつかと思い、限定企画のスタートアッププランを作りました。

(スタートアッププラン)

・3社限定(本当に締め切ります)

・本社が23区内限定(必要に応じて当事務所に来ていただきます)

・法人の方は、2期終了時まで(最大2期でこのプランは終了です)

・個人の方は、開業から2回目の確定申告まで(最大2期でこのプランは終了です)

・年間24万円、決算申告も行います。(会計ソフトも無償レンタルします)

・企業継続のために最低限必要な点など、レクチャーします。

・とりあえず安く業務をやってもらおうと思っている方は、ご遠慮ください。

・領収書のスキャンなど、日常的にやっていただく作業があります。

※正直、赤字価格ですので、3社決まり次第締め切ります(残り2社)。本気で大きくしたい創業社長・個人事業主を応援する趣旨です。

お問い合わせの際は、必ず「ブログを読んで・・・」と仰ってください。

経理サポート会計事務所で一緒に働きたい方、業務を依頼したい方、その他当事務所と接点を持ちたい方、是非ご連絡ください。